贋作師は斯く語りきα

非腐のSNS難民の心のリハビリ&漫画感想絵日記(勉強優先のため一時的に単行本派)。無断転載/無断使用/トレス/画像保存/自作発言/AI学習/等禁止。Reproducing all or any part of the contents is prohibited.Don't link.Preview only.

リップとライラとラトラのビミョーな三角関係

『冷たい雨』

 

 

▲合併号の感想▲

ラトラのファミリーネーム、ミラーさんなんですね。私のこのブログ名にも「鏡」が入ってる。お揃いですわね♡(※追記→訳者さんのTwitterによりますと、MirrorではなくMirahだそうです。リップとラトラとライラはトリスタンとイゾルデの伝説がモチーフになっている説を唱えていらっしゃいます。)

ラトラの『占いは統計学』という発言についてはよくぞ言ってくれた!という思いです。私もたまに占いをやる人間なので言わせてもらうと、占いというのはジャンルによりますが、統計であったり確率論などを前提に成り立っているものなので、100%意味不明の妄想・感情論というわけではないと思います。現代技術が無かった大昔なりの統計学だったのではないかな。

私にとって数学は(文系にしては)やり込んだ科目だったのですが、そんな私も確率論の神秘が楽しくてタロットをたまにやります。

あともう一つ。昔の回想シーン(墓場)ではラトラはそばかすがあったのに今週の回想ではそばかす入ってないんだよね…?よしふみにーたま、これはどういうことですか…。

 

▲微妙な三角関係▲

やはりリップとライラが両想いでラトラはリップに片思い。リップとライラが両想いであることを知っていてラトラは身を引いた。妹も家族として愛しているし、リップも異性として愛している。自分より二人に幸せになってほしいから身を引いた。そんなところに一見じゃじゃ馬に見えるが本当は思いやりがあって愛情豊かな女性であることが垣間見えます。

 

▲ラトラのほろ苦い魅力▲

ラトラは一見感情的でヒステリックな女性に見えますし、界隈の二次創作でもそういう面がクローズアップされる光景を見ることが多いのですが、ラトラ愛好家・ラトラウォッチャーの私はそこで終わってはいけないかなと思ってます。

 

ラトラは感情優位の人に時々見られる自己中タイプでは全くなく、自分は涙をのみながらも他人の幸せを祝えるとても大人な女性です。ラトラのあの表情には大人のほろ苦い魅力が隠れているから私はラトラが好きなのです。バックスがラトラになついているのも彼女の愛情深さの証拠です。ぷーこだってアンダー入ったときまずラトラに守ってもらった♡

 

リップとの関係は『友 達 以 上 恋 人 未 満』とのことですが、リップの中での恋人がライラである限り、リップがライラの幻影を追い続けている限り、リップにとってはラトラは恋人の姉、幼馴染、恋人を取り戻す盟友でしfかない。普段明るくふるまっていても思い人の最愛にはなれない憂いがたまに顔に現れる。そんなアンニュイなラトラに感情移入してしまう。ラトラは優しいからこその今の均衡を壊せない。妹を蘇らせたら自分の恋愛にとって不利益なはずなのに蘇生させようとするラトラの複雑な心理…リプラトの関係は繊細で苦味のある大人要素があるから皆に愛されるわけではない。でも私は好きです。

 

▲髪をなぜ切った▲

ラトラは髪が長かったのにどうして髪をライラのように切ったのでしょう?これは願掛けでライラを取り戻す意思の表れか?…それともライラの髪型に合わせて少しでも、ライラに重ねてでもいいからリップに自分を恋愛対象として見てほしいという乙女心の表れであったとしたらいじらしい。

 

▲幸福の青い鳥▲

リップは青い鳥を追い求めているような気がしてならない。幸せの青い鳥を追い求めるが本当の青い鳥はすぐ近くにいることを知ることが彼に与えられたテーマなのかなぁと感じています。

リップは頭はいい、顔はいい、金持ちとイケメン三拍子だが精神はどこか幼稚だ。死者を蘇らせようなど無謀なことを考えている。医者だったらそれは無理だってこと、わかるはずなのだが…。そもそも犠牲の上にライラを蘇らせても生き返ったライラは果たして喜ぶのか?

 

空想の青い鳥ではなく、隣にいる鳥のありがたみを認識する。認識を変えれば、否定者はもっと強くなれる。