【絵について】
先週まで別ジャンルの絵を半年間ずっと描いていたからいきなり夜桜に頭を切り替えて8人+1匹の集合絵とかキツイキツイ(笑)
昨日の20時まで太陽、六美、辛三、ゴリアテあたりが描けてなかった。アニメ見ている最中で嫌五のほっぺの肉球描くの忘れたことに気づいたり…。
正直まったく感覚取り戻せてない(;'∀')
【家族を亡くした少年が新たに家族を築く物語】
冒頭で主人公太陽が家族を亡くして葬式になるシーンが挿入されます。
夜桜というのは家族を亡くした少年が結婚によって新たに家族を築く物語なんです。一貫して家族関係のしがらみからくるトラブルが描かれます。一貫して家族愛です。ヒロイン六美との恋愛的掛け合いも作品内では結婚しているので夫婦間のやりとりでもありますので、これも最終的には『家族関係』に吸収することができるでしょう。
太陽と六美は幼馴染で、幼馴染が結婚するのは古典的には『筒井筒の仲』と言われるものですが、太陽はこの日になって初めて本物の六美を知ることとなったので、ある意味ボーイミーツガール要素もあると捉えてもいいでしょう。
夜桜が少年ジャンプ連載陣の中で特殊といえるのは、唯一何の技能もない一般人の高校生がバトル要素のある漫画の主人公になったという点にあるというのはすでに指摘されているとおりです。
派手なスーパーヒーローではなく、地味な等身大の男の子の成長がイイと思える方には夜桜は向いてます。
それってジャンプ向きではないんだよね…(;^ω^)
今思えばその地味さがその後低浮上につながったのだろうと分析している。
でもそんな地味な夜桜が私は好きだよ。
【一人の絵描きとしてキャラデザに思ったこと】
なるほどね、と思った。
夜桜の何がネックっていうと主人公の太陽が描きにくいこと描きにくいこと(笑)
髪型がとにかく描きにくい。私にとって夜桜絵を描くにあたって最大の参入障壁はまさに主人公の太陽を描くハードルが高いことだった。
アニメでは太陽の髪型は原作と違ってかなり長髪になっていた。多分描きにくさ軽減のためと思われます。ありがたい…!私も真似します(笑)
【こみ上げてくるもの】
正直自分が目にしているものが終始信じられなかった。こんなことがあっていいのか?私は夢を見ているのではないか?そういうふわふわとした心地だった。
常に打ち切り候補で延命させるのに必死でアニメなんて考えてなかった。作者がある程度満足できるところまで連載して円満終了できたらいいなと思ってた。それで満足だった。そのためにアンケ云々は嫌いで嫌いで仕方ないけどやろうと思って黙ってアンケ出してたよ。
それが今や爛漫の春…。春アニメっていうのも粋だねぇ…。
【序盤はゆっくり進行】
内容に戻ろう。太陽と六美は学校でも周りのお友達にも羨ましがられるほど仲良し。序盤はゆっくりと淡々と物語が進みます。
おいお友達!お前らに再び出会えるなんて光栄だよ!!お前ら物語が進むにつれてほとんど出てこなくなるからなぁっ!!初期メンのお前らに会えるのを実は楽しみにしてたんだぞ!
六美と太陽が仲良く弁当を食べているとき教頭の昼川が乱入して昼川に呼び出しを食らう太陽。昼川に六美の命を狙う者認定されて、突然始末されそうになる。
幼馴染の女の子に毎朝手作り弁当作ってもらっていっしょに食べるとかデキてるんですかぁ?!!デキるんだよなぁこれが。
ここまではゆっくり時が流れるイメージです。前半と後半で緩急をつけているのが印象的です。
【後半は他のきょうだいの紹介】
太陽は長男の凶刃から逃れるべく夜桜邸に連れてこられる。そこで初めて六美の実家がスパイだと知る。かなりカジュアルでコミカルな世界観。
六美はきょうだいが多く、それぞれ生まれた順の数字と縁起の悪い名前の組み合わせです。各自イメージカラーもはっきりしていて覚えやすくてキャラ立ちしていると当時思った。
こんな感じで覚えほしい。
凶一郎(長男、黒いやつ、蜘蛛の糸使いのへんなおじさん)
二刃(長女、白いやつ、合気家)
辛三(次男、緑っぽいやつ、武器オタ)
四怨(次女、ピンク紫っぽいやつ、ゲームやメカにつよつよ女子)
嫌五(三男、黄色っぽいやつ、変装家)
六美(三女、青っぽい黒髪の持ち主、ヒロイン)
七悪(四男、バケツくん、科学系)
長男に狙われないためには太陽と六美が結婚すればいいという謎展開に!
高校生同士で結婚できるんすかぁ?!いやぁ~高校生同士で極秘結婚しての二重生活とかときめき少女漫画か!これはドンピシャで好みの展開!と当時新連載号を読んで思ったのを覚えている。
長男との戦闘を通して各自きょうだいがどういうキャラクターなのか自己紹介する役割を果たしている。
この一話でけっこう多いキャラのそれぞれの魅力をちゃんと見せにいくのが巧いと当時思った。
つまりさ、前半パートがゆったり日常で後半パートがいきなり緊迫した戦闘になっているという緩急の変化は太陽が日常の世界から非日常の世界へと踏み入れたことのメタファー的役割を果たしていると言えるだろう。
【長男の声の演技】
長男の凶一郎はCV小西さんになってましたが、最初の昼川の顔を被ったハイ気味の凶一郎は甲高い声で演じられていて、「おっ、これはギャップ演技くるね」と予想していたら案の定ギャグからシリアスに変わる過程で小西さんの真骨頂の低い落ち着いた声に切り替わりました。
夜桜は声優のキャスティングについてもゴタゴタしてたけど、小西さんに落ち着いてよかった…。
【守ってもらえたから守りたい】
各きょうだいの紹介を終えたところで最後は太陽と六美の関係性にフォーカスします。
最後にこの二人の関係性を持ってくる話運びも巧いなぁと感心したのを覚えている。
「こんなどうしようもない俺をずっと守ってくれてありがとう」
「だからこれからは俺がお前を守るんだ!!」
指輪の交換をしようとするが阻む凶一郎。鋼鉄の糸にからめとられながらも血を流しながらも太陽は指輪をもぎ取ります。自分の家族を亡くして以来受動的なコミュニケーションしかとらなかった太陽はここで初めて能動的な意志を出します。
それは六美を守るという意志です。
これは物語でも一貫してます。
指輪を左薬指に嵌めながら決めセリフ
「よろしくな、凶一郎義兄さん…!」
これは決まってた。痺れたよ。
ああもう、今思えば私はここで夜桜に落ちたんだろうな。
こんなドタバタでいきなり結婚なんてやってしまって、この後二人はどんな関係性を築いていくのだろうとその先がどうしても気になったものです。
【最後のEDでまたこみ上げる】
最後のEDのクレジットに『権平ひつじ』って出てきて…。
権平くん本当によかったね…。報われたね…。
色々あっても辛酸なめても最後に土俵に残ってたら勝ちってもんよ。
最後に一言。桜の指輪は金だった?!私は今まで銀だと思ってた\(^o^)/
マテ次回。
※大切なこと
このブログは収益一切なしでやってます。版権者でないにも関わらず、夜桜の動画コンテンツなどを作成してマネタイズしようと考えている方はこちらのブログの内容を一切剽窃しないでください。青バッジ組がこのブログをX等で引用するのも禁止します。
追記4.17
この絵をpixivに投稿してきました。一応実験としてこちらのリンク貼ってます。久しぶりすぎてIDとパスワード全部忘れてて長い間ログインできなんだ…。pixivさぁ、デザインなんか変わってないか?私の気のせい?