私は奇跡を目撃した。まさに砂糖菓子が私に幸運を与えてくれた。
【私の少女小説時代】
私は当時少女小説にどっぷり沈潜していた。漫画はほとんど読んでいなかった。当時はビーンズ文庫黄金期で新たな面白い作品が次々と出てきて追いかけるのが楽しみで仕方なかった。
あるシリーズについて長文感想を公式に書いて送ったらそのシリーズの次の巻の帯に私の長文感想の一文がファンの声として取り上げられたことがある。（今もそのシリーズはその帯とともに大切に書庫に保管してある。）つまり何がいいたいかというとそれくらい少女小説にのめり込んでいたということを言いたかった。
【私と砂糖林檎】
たくさんの少女小説を読んできた私をドハマリさせてくれたイチオシ作品の一つがこのシュガーアップル・フェアリーテイルシリーズです。たくさんのときめきとワクワクと人生に対する思慮を私に与えてくれた。私が就職して社会人になったとき、見知らぬ土地へ転勤となったとき、たくさんある私の蔵書の中から選んで転勤先にも持っていったぐらい思い入れのある作品です。
毎日寝る前に繰り返し読むのが当たり前。主人公とアンとシャルの数奇な運命に引き込まれて満足して眠る。一周して満足したあと放置してまた読み返す…の繰り返し。本当に自分の少女向けライトノベル観に強大な影響を与えた作品です。私にとって既刊は宝物とも言えるべきものです。
【今アニメ化ァ？！】
たまたまようつべを流し見していたらおすすめに表示されたシャルの顔。こんな特徴的なキャラクターはなかなかいないのでまさか！と思った。知ったときの衝撃は言い表せない。
なぜ今のタイミングでアニメ化するの！本編終了してからもう何年も経過している。私も当時は若かったがもう年をとってしまった。なろう小説に飽きた若い世代にこんな名作がありますよとアピールするつもりなのか？と思ったが途中挟まれたCMで発覚。
な、なんと新刊発売〜！！！キャー！こんな幸運があってよいのか？なるほど当時砂糖林檎を愛読していたファンに新章開始を知らせるための広告としての意味合いもあるのだろう。大正解ですよKADOKAWAさん！就活の面接で私を圧迫面接して落としたことをずっと恨んでいたが許した！許した！許した！
それにしても応募者サービスのドラマCDではシャルの担当声優がちょっと前騒動で炎上した有名声優だったはず。別の声優をキャスティングしていて本当によかった。下手したら放送できなくなるところだった。
【新章「銀砂糖師と深紅の夜明け」について】
私は過去、某少女小説の作者さんが運営している個人サイトで悪気なく書いた長文感想が作者さんにネタバレとして認定され削除される自体になったことがあり、未だに後悔している。だからそのしくじり教訓を踏まえ、ここでは子細の感想は書かないことにする。
一ミリでもネタバレが嫌な方、アニメから入った人はここでブラウザバックしてください。
簡潔にいえば、往年の砂糖林檎ファンのお姉さま方、ご心配なく！かつての砂糖林檎の面白さはまったく失われておりません！
旧章（と呼べるのが嬉しい…！）で貼られていたが回収されなかったと思われる伏線の回収が始まりましたよ！期待を超えてきた！かつてのときめきをありがとう！こんな幸せがあっていいの？お願い読んでください！後悔はさせません！
いにしえの文学少女よ、帰還セヨ！！
ちなみに内容に踏み込んだ細かい感想はある程度裏で書き終えています。これは作者さまへのファンレターとして送ればいいのかなと思っている。
【絵のあとがき】
この有頂天の喜びを絵に表現しようと心を込めて描きました。この二人を描いたのははじめて…というのはちょっと嘘です。
次は砂糖林檎から次作の封鬼花伝に移り変わるときに三川先生に２作品の主人公のイラストを描いた絵葉書を描いて送ったのです。そのときはまだデジタルイラストなんて描いてなかったから本当に持っていた小学生向けの色えんぴつで描いただけ。へたくそだけどもちろん心を込めた。つまりアンを描くのは今回で２回め。シャルは正真正銘初描きです。
ほぼ初書きというのもあるし、二人のキャラデザが凝りに凝ってるのでデザインのチェック等にかなり時間がかかった。
原作のあき先生版も他のコミカライズ版もそしてアニメ版も微妙にデザインや色が違うのでどれを選択するばよいかけっこう悩んでしまった。
描いていて気づいた。旧章のアンと新章のアンは服のデザインが変わっている。ふりふりのドレスではなく落ち着いた大人っぽいドレスになっている。
それはアンが新章では既婚者になったから流石に胸元開いたままではダメだろうというあき先生のご判断なのだろうか…。これは婉曲的なアンが人妻であることのアピールですやん♡♡最高です！
これからもアンとシャルの二人に砂糖菓子の幸運があらんことを…！
長文失礼。
